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2008年01月08日

灯油泥棒

 灯油価格が高騰したためか、各地で灯油が盗難されています。上越市内のある施設では、屋外に設置してあったタンクから何者かによって400リットルが抜き取られた事件がありました。

 同様の事件はとくに北海道で頻発しているのだとか。今日のニュースでは、近くの民家から灯油を盗んだとして71歳の男が逮捕されました。タンクのホースを包丁で切断し、灯油21.5リットル(2,100円相当)を盗んだというものです。

 どのような理由があるにせよ、窃盗は許されません。でも、これほど盗難が横行するようになるのは、やはり灯油価格の高騰を問題にせざるをえないかもしれません。先の逮捕された老人は一人暮らしで、自宅の暖房に使うためだったと供述しているそうです。

 当院も屋外に石油タンクがあり、昨年末、急きょ盗難防止用に鍵をかけ、屋外照明も増設しました。これで盗まれることはないでしょう。

 実は過去に灯油盗難にあったことがあります。もう10数年前のこと。ある時、灯油の減り方が異常に多いことに気づきました。数日前に満タンにしたのに、もうこんなに減っている! 通常の使用量ではなく、おそらく18リットルのポリタンクで数本分が盗まれていたのではないかと推測しました。

 当時使っていたタンクは下にホースがついていて、バルブをひねると簡単に灯油が出てくるようになっていました。鍵もなく、人気(ひとけ)のない屋外に置いてあるわけですから、“どうぞ泥棒して下さい”と言わんばかりでした。

 この「構造上の欠陥」は盗難だけではく、火災の点でも問題になるものでした。一定量以上の灯油が置いてあり、消防法の上で規制がされています。灯油が漏れだして河川を汚さないようにタンクの周囲はブロックで覆ってあります。もしタンクが破損して灯油が流出すると、環境を汚染することはなくても、火災の危険性は高まります。もし悪意を持った人がいれば、放火することも可能性としては考えておかなくてはいけません。

 防犯と防火のことを考えると、灯油が簡単に抜き取られる構造になっているのも大いに問題です。当時はさっそくバルブを固定し、その後、新しいタンクに交換したときには下の部分から抜き取ることができない構造にしてました。

 しかし、最近までタンク上部の給油口にあるキャップは施錠をしていませんでした。脚立をつかって上まで登り、さらにある種の器具を使用しない限り灯油を盗むことはないだろう、と考えていたのですが、それは単なる思いこみ。この世の中、何がおきるか分かりません。

 そんなこんなで給油口にも鍵をかけたことは、先にお話ししたとおりです。これで枕を高くして眠れます(^^;)

 でも、こんなにまで警戒しなくてはいけない世の中って、イヤですね。かつての日本は安全が売り物でしたが、今は犯罪はあって当たり前。自分たちが犯罪にまきこまれないようにするために、そして、犯罪をおこそうとしている人たちに犯罪を簡単にはおこさせないような対策が必要になっています。日本も、そんな社会に変わってしまいました。

投稿者 tsukada : 2008年01月08日 18:06