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2007年12月15日

銃社会

 昨日、佐世保市で散弾銃乱射事件がおきました。二人の方が犠牲になり、子どもを含む何人かの方がケガをしました。

 当初は犯人が分からず、銃を持ったまま逃亡したということで、近隣の方々はさぞ心配されたことでしょう。今日の朝方に、銃で自殺したと聞き、とりあえずほっとしました。

 事件の原因はまだよく分かっていないようですが、殺された被害者の方と同級生だったとのことで、何かのトラブルがあり、事件に及んだのでしょうか。それにしては全く関係のない方々が死傷しているわけで、卑劣な犯行に心が痛みます。

 日本は銃の規制が厳しく、これまでは銃による犯罪にあまり関係がないと思っていました。でももはやそんな状況ではないようです。

 報道によれば合法的に所持されている散弾銃などが30万丁ほどもあるとか。よく裏社会の違法な銃所持が問題になりますが、表社会でも実はそうとう多くの銃が出回っているということを直視する必要があります。

 ひとたび銃を所持することができれば(その時に法に基づく要件を満たしていれば)、その後犯罪に使用することも容易なのだということを、今回の事件は明らかにしています。

 今週の日曜にも、自宅でライフル銃を手入れ中に子どもが触って暴発し、きょうだいが亡くなるという事故もおきています。悪意による犯罪に使用されなくても、事故の危険はたえずあります。

 今回の悲劇をきっかけに、日本での銃所持や管理についてもしっかりと再検討することを強く望みたいと思います。

投稿者 tsukada : 2007年12月15日 23:59