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2007年11月20日

暖め続けて13年

 お天気が急に悪くなり、一挙に冬になったよう。つい先日までは、夏が長びいているとか、秋のおとずれが遅いとか言っていましたが、大間違いでした。

 気候の変化が極端。夏は猛暑でした。雨が降れば豪雨。台風も甚大な被害をもたらしました。さてこの冬はどうなるでしょう。やはり豪雪になるのでしょうか。心配です。

 「地球温暖化」が気候の激変に関係しているとか。もしそうだとしたら、遠い将来の話ではなく、今の地球がすでにおかしくなっているということ。原因究明や対策を急がないと。

 一昨日のブログの続きです。拙宅の薪ストーブの話をします。このところ寒くなり、使い始めたのは先日書いた通りです。

 実はもう少し前に使おうとして、ショッキングなことが判明しました。薪ストーブの中にあるダンパーという部品が壊れていたのです。

 使っている薪ストーブは二次燃焼室があり、薪を燃やしてできたガスを再度高温で燃焼させる構造になっています。そのために排ガスがとてもきれいになり、熱効率も向上します。

 薪を燃やし始めたすぐはまだストーブが低温なので、とりあえず排ガスは煙突にそのまま逃がします。ダンパーという蓋を開けておくと、そのまま煙突に抜けていく構造です。ある程度高温になってから、このダンパーを閉じると、排ガスが二次燃焼室に流れ、そこで再度空気を混ぜて燃やします。

 こういった構造をしている薪ストーブは環境にも優しく、性能は高いということになります。そこが気に入って買ったのですが、欠点もありました。内部の構造が複雑になるため、もし壊れたときに容易に修理できないこと。また、どうしても故障が多くなってしまうようです。

 ストーブのトップ部分を外して中を確かめようとしたのですが、ネジが固くなっていてとても素人では無理。ストーブの専門店にお願いをすることになりました。

 市内にも薪ストーブ屋さんがあるので連絡するとさっそく来てくださいました。部品の交換が必要だけれど、とても現場ではできないとのこと。工場に持ち帰ることになるけれど、修理に3か月くらいかかるという話。さらに、修理費用は新品のストーブを買うのと同じくらいになるでしょう、と。

 それではこの冬に間に合いません。せっかく夏場に薪の準備をしておいたのに。何より、私にとって冬場の唯一のお楽しみといっても過言ではない薪ストーブをいじれないのでは、春まで生きて行けないかもしれません(ちょっとオーバーですが、気分的には本当・・)。

 ストーブ屋さんと相談をし、新しい薪ストーブに交換してもらうことにしました。それまでの間、やや難があるのですが、もう少し今のストーブを使っています。

20071120.jpg

 我が家は築13年。ということは、この薪ストーブは13回の冬を、私たち家族に暖かさをもたらしてくれたことになります。ストーブ全体の寿命ではないので申し訳ない気持ちと、慣れ親しんで家族の一員のようになっていた薪ストーブを失うことになるという寂しい気持ちが混ざり合っています。

 工事は来週に予定。それまで「最後のお仕事」をしてもらうつもりです。よろしく。

PS
 これまで使っていた薪ストーブは下取りという形になります。おそらく部品を交換し、メンテナンスも行って、第二の人生(?)を歩むことになるのでしょう。いずれどこかの家で薪を燃やしていることでしょう。そんな日が来ることを、夢見ています。

 お気に入りのこの薪ストーブは、映画『絆』に少し出てくると思います。ストーブの置いてある居間で収録があり、その場面が映画のメインの一つになっているようなので。来春に全国で公開される予定ですが、上越市で来週から先行上映されます。“名脇役”になっているかどうか、ぜひご覧になって下さい。お楽しみに。

投稿者 tsukada : 2007年11月20日 13:28