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2007年09月18日

大型新人です!

 私の仕事を助けてくれている“助手”と言えばパソコン。診察室の窓際に作られているカウンターに置かれています。診察の合間など、時間があけばイスに座ったまま、ほんの50センチほど移動するだけで「仕事」ができます。

 愛用のパソコンのことはいつもこの「院長ブログ」で紹介していますので、ご存じの方も多いでしょう(というより耳にたこができるくらい聞き飽きていたりして)。アップル社のマッキントッシュです。

 15年ほどのつきあいになるでしょうか。買い換えたマックは数知れません(10台くらいにはなるかな)。投じたお金も半端じゃないです。きっと自動車が買えるくらい。

 それでもマックの新商品が出るたびに買っているわけではありません。その時々の必要性と、ほんの少しの興味(本当はこちらの方が大きいかも)で決めています。性能に見劣りして仕事に差し支えが出てくると更新するときもありますし、突然動かなくなって、その日のうちに近くのショップで購入してきたこともありました。

 ここ1年ほど、マックのシリーズはラインナップが全て変わりました。それはCPU(中央演算装置)という、いわばコンピューターの心臓部分がモトローラー社からインテル社に変更され、これまでより大幅にスピードアップしたのでした。

 私が使っているソフトは以前からのもので、すぐに「インテルの入っているパソコン」(以前はこれがウインドーズ・マシンの合い言葉だったのですが、時代は変わったものです)に買える必要はない・・もう少し様子見をしようと、心に決めていました(そのはずでした)。でも、心変わりをしてしまいました。

 この日曜日、渋谷のアップル・ストーアーでデモ機を見ながらのことでした。新しいiMacを目の前にして、そのスタイルにも引きつけられるものを感じていました。何か私に呼びかけるものがあることも・・。

 でも、そのまま引き寄せられてはいけないという、自分を戒める気持ちもありました。けっして安い買い物でもないし、今使っているパソコンがダメになったわけでもない。新しいiMacを買ってしまったら、今まで自分の右腕のように思って頼りにしていたiMacに申し訳ない。まだまだ引退には早いし・・。

 他方では魅力を感じてもいます。もし高速で動くiMacを手にすることができたら、自分のしている仕事にどんなふうに役にたつか。仕事の時間短縮はもちろんのこと、それによって私のストレスが減り、本来の仕事などにその時間と労力を使うことができるかも。あるいは、もっと違った仕事をすることもできるかも。

 そんな「禅問答」のような駆け引きが頭の中で繰り返され、そしてその結果は・・。

18-09-07_2019.jpg

 昨日、新しいiMacが到着。さっそくカウンターの上に並べられました。これまでのiMacからデーター以降も無事終了。さっそく今日から「お仕事デビュー」です(*^_^*)

 写真では分からないかもしれませんが、そうとうな大画面。24インチの大きさで、これまでのものより二回りは大きめ。狭い場所に置くと圧迫感すらあり、大きすぎたかなとも感じていまいました。この大きさにしたのは、A4の書類(例えば「こども通信」や「たんぽぽ通信」)を、文字が十分に読める大きさに表示しても画面の中に収まります(それも左右に並べて2面も)。これまではスクロールしながら仕事をしていたので、作業はずいぶん効率化しそう。私のイライラもだいぶ解消されることでしょう。

 実際に使ってみると、ソフトの立ち上がりや、ドキュメント(書類)の表示、指示したものの処理など、これまでのものより早くなっていることも実感できています。これもまた「仕事人間」には嬉しいこと。

 ただ一つ、問題が生じました。院内に設置している大型のカラー印刷機にうまく接続できません。何か間違った処理をしてしまったのかな、などと、コンピューターに詳しくはない私ですので、いろいろとかまってみましたが、うまくいきません。もしかしたらその途中でよけいにおかしくしてしまったのかな、などと不安にもなってきました。

 でも、もしかしたら私の責任ではなく、印刷機のメーカーの問題なのかもしれない、と思い立ちました。さっそくそのメーカーのHPを見たところ、しっかりと「インテル・マックにはまだ対応していない。現在作業中。対応の時期は未定」と書かれていました。

 それで了解。新しいものを買えば何でも良くなるということではなかったんですね。(無駄になった私の数時間を返してちょうだい!!)

 仕方なく、いったん撤去した前からのiMasにも再登場していただき、当面は現役継続となった次第です。写真に新旧のマックが写っているのはそのため。一度は「戦力外通告」を受けたのに、再登板できることになり、良かったですね。

 ということで、当面は両刀遣い。診察室のカウンターは、まるで株で仕事をしているデー・トレーダーのようになっていて見苦しいですが、ご容赦を。

PS パソコンの画面に我が家の愛犬、ウエルシュ・コーギの写真が貼り付けてあります。小型犬だったはずなのですが、大きなパソコンに映し出された姿はまるで大型犬。1日で大変身です。

投稿者 tsukada : 2007年09月18日 22:34