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2007年08月20日

小児皮膚科

 暑い日が続いてはいますが、大気が不安定になって、雷雨になっているところもあるようです。当地(新潟県上越市)でも、夜中から朝方にかけて、雷がなり、大雨が降りました。

 ワンちゃんが不安そうに泣くので、私も目が覚めてしまい、しばらくお付き合いしていました。ワンちゃんはぐっすり眠れていましたが、私はなかなか寝付けず・・今日は寝不足ぎみ(-_-)

 暑さが厳しいと、小児科外来も様相が変わってきます。心配している熱中症や食中毒、水の事故などは、私のような開業医には来ませんが、皮膚のトラブルでの来院はとても多くなっています。

 あせも(汗疹)も、中にはそうとうひどくなっている子もいます。あせもも立派な湿疹ですので、ちゃんとケアしてあげないといけません。

 そしてとびひ(伝染性膿痂疹)がますます増えています。夏場の弱くなった子どもたちの皮膚に、化膿菌(黄色ブドウ球菌)が繁殖しておきている皮膚の感染症です。治療は抗生物質の使用。程度に応じて外用薬と内服薬を使いますし、中には点滴をしたり、処置(消毒)をしたりする場合もあります。

 皮膚の汚れがとびひを悪化させますので、たえず皮膚がスベスベとなるようにしておいていただく必要があります。夜の入浴はもちろん、昼間もシャワーを浴びたり、冷房も適宜使ったりして下さい。

 プールに入るシーズンなので、水いぼを心配されて来院する子どもたちも大勢います。いずれは自然治癒することが多いのですが、この夏にすぐ治るとはいえず、ピンセットでつまんでとることもよくあります。

 皮膚のトラブルというと皮膚科の先生の出番ですが、子どもについては小児科医も対応しています。というより、小児科の方が向いていることも良くあります。とびひの点滴も小児科では普通に行っていますし、水いぼの処置もそう(皮膚科の先生は、子どもに泣かれるのがイヤなのでしょうか・・なかなかしてくれないようです)。

 もし「小児皮膚科」という科があるとしたら、夏場の小児科はそちらに看板を掛け替えておいた方がいいかもしれませんね。

投稿者 tsukada : 2007年08月20日 18:08