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2007年07月12日

朗報

 今春おきた麻疹の大流行を受けて、国がやっと重い腰を動かしました。昨日のニュースによれば、来年度から5年間で麻疹の患者発生ゼロを目指す対策をまとめたということです。

 メインは小学2年生以上の子どもたちや青年たちへの予防接種です。昨年度から1歳に麻疹・風疹混合予防接種(1期)をする他に、小学校入学前1年間に2回目の接種(2期)が行われるようになりました。しかし、それ以上は対象になっておらず、私も先に朝日新聞への投書の中でも、国が「見捨てた世代」だと指摘した経緯があります。

 伝えられるところでは来年度から「中学1年生と高校3年生」も麻疹予防接種の対象とするということです。それを5年間続ければ、今年度の小学2年生〜高校2年生はすべてカバーできるということになります。

 小学生以上への麻疹予防接種を徹底することで、確実に麻疹患者の発生を減少させ、ゼロに近づけることが期待できます。韓国は2000〜01年の大流行のあと「緊急対策」を実施し、5年後の昨年秋、患者発生をゼロにすることができました。日本でも、ぜひそこまでになることを期待したいと思います。

 対策が功を奏するためには、何よりも高い接種率を達成すること。100%が理想ですが、9割、せめて8割といった接種率になることが必要です。どのように行うか、詳しいことはまだ決まっていないようですが、「絵に描いた餅」にならないことを願っています。

投稿者 tsukada : 2007年07月12日 19:37