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2007年06月15日

いじめ根絶県民集会

 明日は「いじめ根絶県民集会」が新潟市で開かれます。私も小児科医として、その中のフリートークに参加。10名ほどの参加者が、それぞれの立場から「いじめ根絶」のために何が必要か、どうすれば良いか、話をすることになっています。

 新聞やテレビの記者、青年会議所の方、人権関係の方など、そうそうたるメンバーに加えて、中学生、高校生、そして大学生も加わってのフリートークです。いろんな話が飛び出してきそうです。

 今日、それぞれの方の意見などが書かれたブリーフが手元に届きました。先ほどから読んでいるのですが、一番興味を抱いたのは子どもたちのものでした。

 直接いじめられた経験のある子、いじめる側になったこともある子、いじめをなくすために学校ぐるみで取り組んでいる子・・それぞれが身をもって体験していることをベースに、これから私たちは何をどうすればいいかが書かれています。

 その一つ一つにうなづきながら、読み進めることできました。正直に言って、大人たちの書いたもの(正しくは担当の方が聞き書きをしたもの)よりもずっと「面白かった」です。形にはまったものではなく、ちゃんと内容のあるものだからです。

 何よりも、いじめの問題や、学校などでの人間関係について、あるいは生き方そのものについて、しっかり見つめ、考えていることを知ったのが、一番の収穫です。読む前は、どこかに「まだ子どもなのだ」とバカにしてしまっていた自分を恥じています。

 小児科医として何を伝えてこようかと、思案しています。私の話のキーワードは「(子どもを)ほめて育てる」と「傍観者(になるな)」です。子どもたちの意見を読んだあとでは、何だか気恥ずかしくなってしまいました。みんなに分かるような肉付けをして、お話しするようにしましょう。

 明日は午前の外来が終わったら新潟市に向かいます。同じ県内とはいえ、150キロ離れていると、時間が心配。1時半からの開催(最初の1時間は基調講演)には何とか間に合わせたいと思っています。

 そして、すばらしい主張をもった素敵な子どもたちを話し合いができることが、今から楽しみです。

投稿者 tsukada : 2007年06月15日 23:59