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2007年06月11日

自転車

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 10年ぶりに戻ってきた自転車です。娘が中学生時代に乗っていたのですが、高校進学時に新しいのに乗り換えました。その際に「燃えないゴミ」として地区のゴミ収集所に出したはずのもの。それが今になって、戻ってきました。

 先日、近隣市の警察から、我が家の自転車が放置されているとの連絡が入りました。「防犯登録」で分かったとのこと。すでに廃棄したものだから、適当に処分してほしいとお願いしたのですが、それはできないとの返事でした。

 所有者が取りに行かないといけないというのです。そして戻ってきたのが、この自転車。

 誰かがゴミステーションから勝手に持って行ってしまったということなのでしょう。いわば窃盗にあった自転車。その被害者が、頭を下げてもらい受けに行かなくてはいけないなんて、どこかヘンですよね。

 もし「防犯登録」をしていなければ、面倒をかかる必要もなかったことになります。何のための「防犯登録」なのだろう。窃盗という犯罪を防止できないどころか、被害者を「自転車放置」の加害者扱いにするなんて。

 一見すると、まだけっこう走れそうですが、よく見ると、あちこちサビがでていますし、タイヤもすり切れそうになっています。やっぱり「歴史」を感じさせます。

 でも、タイヤの空気はいっぱいに入っていました。放置する直前まで、誰かが乗っていたようです。この自転車にとっては、寿命が10年近くも伸びたということになります。

 数年で捨てられることになったのに、「窃盗犯」のおかげで長生きできたようです。それも、自転車本来の役割である人を乗せて走ることをしながら。

 考えようによっては、自転車にとっては幸運な時間を過ごしていたのかもしれませんね。そう考えると、そのまままたゴミステーションに出すことがためらわれてしまいました。(でも、出してしまいましたが)

投稿者 tsukada : 2007年06月11日 23:39