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2007年06月06日

インタビュー

 今日は夕方から猛烈な雨が降りました。一時「大雨警報」が出されていたくらい。朝から湿度が高く、もうすぐ梅雨入りなのかな、と予感させるくらいでした。

 低気圧が発達する日は喘息発作をおこしやすいもの。みなさん、大丈夫でしたか? ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)がいまだ多く発生してますし、普通の風邪も多いようです。体調の管理に気をつけていてください。

 今日は午後に2本のインタビューがありました。一つは医院で使用している検査機器のメーカーからのもの。血算(白血球や赤血球の数を計測)や、CRPという炎症反応を示す検査を行うもの。これらは違う種類の検査で、2つの器械が必要になります。血液の処理も、別の方法を用いることになります。

 いずれも、いろいろな病気の診断や治療経過をみていく上でとても大切な検査です。感染症の診療にとても役立つことが多く、病気の重症度の判定や、抗生物質を使用すべきかどうか、入院治療が必要かどうかの目安にもなります。急性の感染症が多い小児科外来では、必須の検査といってもいいかもしれません。

 件(くだん)の器械はそれを一つに合体させたという優れもの。器械一つで両方検査ができるようにしてあります。操作手順も1回ですみますし、血液の処理も1つの方法だけですみます。結果の印字も、一つの用紙に行います。

 この器械が発売されたのは今から10年近く前。それまでは別々の器械を使っていましたが、その煩雑さを知っていたので、医学雑誌に広告が出たとき、すぐに問い合わせました。説明を受け、すぐに購入を決定。新潟県内で初めての導入だったそうです。

 その後、検査の頻度が高まり、2年後には同じ器械をもう1台購入しました。それによって処理能力とスピードがアップ。1台あたりの負担が半減、結果がでるまでの時間が半分になりました。ときには故障することがありますが、そんな時でも検査の流れが止まることがありません。

 あるいは検査結果が異常と出たときに、それが器械のトラブルによるものかどうかを、もう1台で検査することで確かめることもできます。正確な診療を行うためにも、大いに役に立っています。

 こんなふうに、このメーカーの検査器械を2台並べて使っているのは、どうやら日本中で当院だけのようなのです。メーカーが興味を持ち、当院のことを取材させてほしいといって実現したのが、今日のインタビューでした。

 2台の器械はそろそろ寿命が来ているよう。ときどき故障をし、メンテナンスも大変になってきました。新しい機器を購入することになり、昨日、設置が完了しました。以前からの器械もとりあえずそのまま置いてあるので、新旧併せて4台がずらりと並んでいます。なかなか見事な光景。それらを前に、看護師や検査技師が記念写真を撮ってもらい、それもインタビュー記事で使われるようです。

 10年近くも頑張って働いてくれた器械さん、お役目ご苦労様でした。新しい器械さん、これからハードな毎日ですが、お友達(?)も一緒だから、寂しくはないですよね。頑張ってください!

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<新しく入った2台の“頼もしいやつ”です>

 もう一つのインタビューは、とてもかわいい方から受けました。その話は、また明日。

投稿者 tsukada : 2007年06月06日 23:59