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2006年11月28日

明日は看護大学で講義

 明日は市内の県立看護大学で講義をすることになっています。臨床小児科学という講座の中で、『呼吸器疾患(喘息など)』と『感染症・予防接種』の2つ。90分授業を2本、続けて行います。

 いずれも小児科の中ではとても大切な部分。喘息は内科でも学びますが、小児科独特の部分もあります。ここ数年間で、喘息に対する考え方や治療方針、使用する薬もずいぶんと変わってきていますので、気を抜くことはできません。

 感染症や予防接種は、小児科の独壇場のようなところです。小児科外来は感染症ばっかりといってもいいくらいですし、予防接種は小児科以外ではほとんど触れることがありません。それらの基本的な知識や考え方を、良く理解できるようにお話ししてくるつもりです。

 もし時間があれば、今話題になっている「少子化問題」や「子育て支援」についても触れておきたいとも思っています。当院に併設している「わたぼうし病児保育室」の紹介もしてみるつもりです。駆け足で、さわりだけでもお話をしてあげたいです。

 というのも、看護大学生の多くは女性であり、いずれご自身が子育ての中で直面するだろう問題だからです。看護師という仕事を持ちながら、結婚し、お子さんを産み、育てていく時、きっとこの問題にぶつかるでしょう。その時、「病児保育」について知っていて、周りに手助けしてくれる病児保育施設があれば、どれくらい助かることでしょう。それは女性看護師だけではなく、男性の看護師も同じことです。

 例によってたくさんのスライドを用意しました。それぞれの講義に100枚ほど。それに加えて「子育て支援」について50枚くらい。それを正味3時間で使おうというのですから、無謀ですね。

 実は、講義で使う分はすでにプリントにして学生さんに配ってありますので、明日はそれにメモ書きしていけばすむようになっています。それでしゃべりのスピードを上げることができそうですし、あとで復習するときにも役に立ててもらえることでしょう。

 私がこの大学で講義を始めてから、今年で4年目になります。2年生に対して行っていますが、その最初の学年は今年の春卒業して、みな看護師として第一線で活躍しています。お話した内容が、多少なりともお役に立てているといいのですが、どうでしょう。

 実は私にとっての“第1期生”の一人が、当院の看護師として勤務しています。大学を出たばかりの若くて優秀な看護師さんにお勤めいただけるのも、私が講義をしたことが縁だったようです。嬉しいですね。当時はまだ、どんなふうに教えてあげたらいいか、迷いながらの授業でしたが、それもまた懐かしい思い出です。

 さあ、明日はマシンガンのように話しまくります。学生さん、途中で眠くはさせませんからね! 覚悟を!!(^_-)

投稿者 tsukada : 2006年11月28日 23:32