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2006年10月30日

土砂降り

 昨夜、当地(新潟県上越市)をおそった大雨は、1時間に91ミリという記録的なものでした。この地域での観測史上最高になったとのこと。これまでは60ミリ台だったようですので、一挙に記録を更新しました。

 昨夜の雨では市内のあちこちで道路冠水、そして家屋の被害も出ていました。100棟近くが床上・床下浸水したそうです。大変なことだったんですね。

 昨日はお昼間はとても良いお天気。犬の散歩も1時間ほどしていましたし、近くの河川敷まで自転車を走らせて行ったくらいです。秋とは思えないくらい温かく、気持ちの良い汗をかいていました。

 それが夕方から雲行きが怪しくなり、午後7時前から急に大雨になったのは、昨日の「院長ブログ」に書いた通りです。それで1時間ちょっとでやんでくれたので、これくらいの被害で済んだのでしょう。もっと長時間降り続いていたら、大きな河川も氾濫していたかも。そう考えると、ゾッとします。

 今朝は、そんな騒ぎの跡もはっきりしないほど、お天気が回復し、道路もほとんど乾いていました。同じ上越市でも海の方に数キロいったところでは雨も降らなかったとか。本当に昨日は大雨があったのかと、自分でも疑うほどです。

 “土砂降り”と言えば、携帯電話の契約移動を巡ってソフトバンクが大変なことをしてくれました。「番号ポータビリティ」(どうしてこんなことをわざわざ英語で言わなくてはいけないのか不思議です。「番号移動制度」などと日本語で言えばいいのに。総務省が決めたのかと思いますが、役人の外来語好きには困ったものです)が導入される前日に、料金の大幅割引制度を打ち出したことをきっかけに、大混乱になっています。

 安さを全面に出すのも、一つの戦略でしょうが、やたら大きく「無料」「ゼロ円」と書かれた広告を見ると、詐欺のような気持ちすらしてきます。実際には多くの制限(条件)があり、それらをクリアーして初めて無料になるようなのです。例えば、同じソフトバンクの携帯同士なら通話が無料・・といっても、一番使う夜の時間帯は例外。それらの条件を、ほとんど読めないような小さな文字で書いてあるのは、とても誠意のある商売ではないように思ってしまいます。

 誠意などというと心の問題とされてしまいそうですが、正しいかどうか、誇大ではないかどうか、という検討はなされるべきです。きっと公正取引委員会が関心をもって事態を注視しているのではないのかな、と思っているのですが、どうでしょう。あまり大事にならないうちに、政府が指導すべきでしょう。

 ソフトバンクは、孫社長の強烈な個性によって成り立っているようですが、残念ながら誠実さが言葉や態度から伝わってきません。お金は安くなるのかもしれませんが、大切な「信用」まで安売りしてしまっては、いけません。残念ながら、一度失った信頼は、なかなか取り戻すことはできないのです。目先の商売のために、心は先に売り飛ばしてしまったのでしょうか。

投稿者 tsukada : 2006年10月30日 23:59