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2006年10月23日

日本の縮図?

 昨日の「院長ブログ」に書いたことを、自分で気にしています。ちょっと言い過ぎてしまったかな、と。

 そこでもう一度考えてみたのですが、やっぱりヘンですよ。件(くだん)の職員が職員宿舎の管理人をしていた3年間、ほかの人たちの光熱費などをまるまる持ち出ししていたという点です。

 彼より早くからそこに住んでいた人たちもいたでしょう。その人たちは、彼が管理人になる前はちょんと電気代・水道代・町内会費を毎月払っていたでしょうね。まさか、この宿舎では「管理人になった人がみんなの分も負担する」なんて決まりがあったわけではないでしょう。突然支払いをしなくなったら、そこで気づきませんか? 何ヶ月かはそのままになっていても分からないかもしれませんが、でもずーと3年間も気にならないほうが、おかしなことです。常識的ではありません。

 もしかしたら自分のところだけ集金漏れしているのかな? 他の人が二重に払っていたら、申し訳ないこと。「常識的な人」だったら、そんなふうに考えることでしょう。隣の人や同僚に、「そちらではどうなっていますか?」などという会話も出てきていなかったのでしょうか?

 良心的に(?)考えて、ぼんやりしていたのかもしれません。でも、他の宿舎へ引っ越したあと、そこではきっとちゃんと納めているはずですよね。その時に、そういえば前の宿舎では払っていたかったようだ。どうしてそうなってたんだろう、そんなふうに思うことも、なかったのでしょうか。

 彼が管理人になったあとに引っ越してきた人たちもいるはずですよね。他では払っていたものが、ここでは払わなくていい、なんてことはありえません。入居の段階で、これらの費用の徴収方法について説明があったでしょう、ここでは管理人を通して払うのだと。それなのになかなか集めに来ないとなると、やきもきしませんか? 毎月払っていれば大きな金額ではないのに、数か月もたまってしまえば、集金に来てもその場ですぐに渡せるような額ではなくなってしまうのですから。

 払うべき金を払わないですんでいるのだから、こんないいことはない。黙っていれば、そのまま過ぎ去るかも。しめた! 寝た子を起こすな。黙っていればいいだけのこと。儲けもの。・・そんな狡(ずる)い気持ちになっていたのでしょうか。そうだとしたら、寂しい現実です。

 もしかしたら郵便局の側の説明が間違っているのかもしれません。あるいは、もっと何か重大なことがあり、それを隠しているのかも。そうだとしたら、それはいったい何? それもまた理解不能です。

 ここで起きたことは、小さな出来事(事件)だったのかもしれません。でも、考えなくてはいけない内容は、とても大きくて、深い根を持っているような気がします。

投稿者 tsukada : 2006年10月23日 20:00