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2006年10月13日

カラー印刷機をめぐる新しい“結びつき”

 医院でカラー印刷機を購入した話は、この「院長ブログ」でも何回か紹介しています。8月末に導入し、院内で作っている印刷物は大部分はカラー印刷にし、リニューアルできました。親御さんからは「明るくなった」「きれいになった」「見やすくなった」などと、好評をいただき、とても嬉しく思っています。

 ここ1か月半は、外来の患者さんもさほど多くはない時期だったので、カラー化の作業も思った異常に順調に進んできました。そうとうの量があったので、大変になるな、というふうに事前には思っていたのですが、それは見事に外れました。私にとっては義務的な作業ではなく、とても面白く、楽しい作業でした。

20061013

 数百万円の印刷機を気に入って買ったのですから、ちゃんと使いこなさなくては!という意気込みのありましたが、使ってみたらその魅力にはまってしまったというのが、率直な感想です。小さい頃から印刷屋さんにあこがれていた私にとっては、衝撃の出会いだったといってもいいでしょう。

 カラー印刷にあうデザインを考え、色を決めていく作業は、ある意味で単純ではありますが、そこでできあがってくるのは色鮮やかな印刷物。目に前で仕上がってくる物を見ていると、それまでの苦労が飛んでいきます。

 形だけではありません。新しい印刷物を作るのが面白くなってきて、「ヘルス・レター」のシリーズも新しいタイトルを増やして見ました。この間で新たに作ったのは13タイトル。以前から作らなくてはいけないと思っていた親御さんへの指導用のパンフレットです(その全てを、このHP内にもアップしてありますので、参考にして下さい。同名のコーナーとタイトルです)。

 けっこう高額な買い物をしてしまいましたが、何年かすれば十分に元がとれそうです。私がよりクリエイティブに、パンフレットなどの作成に取り組むことができるようになったという点では、すでにその何分の一かは医院に貢献しているともいえるかもしれません。

 昨日からはまた新しいことを始めています。これまではこの印刷機にデータを送って印刷させるのは、ノートブックのパソコン(Power Book G4)を使っていました。あらかじめ作った原稿を、そのパソコンに移し、それを持って2階にある印刷室へ行って仕事をしていました。それを、1階の診察室に置いてあるデスクトップのパソコン(iMac G5)から直接行ってしまおうという考えたのです。

 印刷機との間はLANで結ぶことで、診察室に居ながら印刷させたり、印刷機をモニタリングしたり、その中にストックしたデータを使って印刷物を作ったりすることできます。理論上は可能・・でした。でも、なかなかうまくいきません。

 昨日にひきつづき、今日もこの印刷機のメーカー(理想科学)本社の方と電話で相談しながら、いろいろ試してみました。まずはLANでの接続ができ、一部の機能は使えるようになりましたが、その先がうまくすすみません。今日はシステムエンジニアの方と直接お話をし、その最後の“難関”を突破することができました。そうなんです、1階の診察室から、2階の印刷機を動かすことができるようになったのです!

 今までは印刷の仕事をするのに階段を上り下りしなくてはいけなかったわけで、運動不足の院長にとって貴重な運動(?)だったのですが、今日からはそれも不要になりました。これで一挙に「メタボリック症候群」への道を突き進むこと、間違いなし!? 便利になることと引き替えに、失うものもあるのかもしれません。用心するようにしますね。

 ところで、こういったパソコンのトラブルで電話相談させてもらうことが時々ありますが、けっこう長い時間お話をすることになります。まずこちらの“症状”をお話しし、それに対する解決策を提示してもらい、実際にそれを実行してみる。うまくできなければ、何度かやり直すこともしばしばです。

 そんな中でときどき「無言の時間」を過ごすことがあります。たとえばパソコンを再起動している時がそうです。もう一度パソコンが立ち上がるまで数分間、とくにすることなく、お互いが黙ってしまうような場面があります。でも、そんな時間が耐えられないので、私の方から話しかけることがよくあります。私と同じようなマック好きエンジニアの方が多いので、話はしやすいですね。私がこれまで使ってきたパソコンの話などをしていると、間が持ちますし、お互い気心が知れてくるような気がします(そう思うのは私だけで、向こうはうるさいな、なんて思っているかもしれませんが)。

 今日のエンジニアは女性の方でしたが、初期のころからマックを使っていたということで、話が合いました。マックにはこうしたトラブルが良くあるものと思っているので、それを話すと、「ウインドーズを使って来られた方からはおしかりを受けることが多い」と言われました。確かに以前のマックはトラブルがあって当たり前という感じだったので、「耐性」ができているのでしょうね。(マックの名誉のために追加しておきますが、新しいOSになってからは、以前のようなトラブルがほとんどなくなり、安定したシステムになっています。)

 さらに、「先生のブログは時々拝見しています」などと言って下さいました。遠くにいる方なのに、そんなふうに言われて、急に照れてしまいました。

 今日あった嬉しいお話です。この話を書きたいために、今まで引っ張ってきました。今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

投稿者 tsukada : 2006年10月13日 23:44