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2006年07月06日

拉致問題の行方

 「北朝鮮」をめぐって、慌ただしい動きが続いています。ミサイル発射の他にも、日本人拉致の問題も大きく立ちはだかっています。拉致された横田めぐみさんは新潟の方なので、よけいに気になります。

 新潟県は日本海側にあり、海岸線がとても長く続いています。沖には佐渡島もあり、北朝鮮のスパイ活動や拉致犯罪に狙われやすい地形です。新潟港には北朝鮮と行き来する大型船がほとんど“自由に”出入りしてきました(この船で物資・金銭・スパイ要員などを“密輸”していたことは想像に難くありません)。

 横田めぐみさんについて北朝鮮側はすでに死亡したとさかんに伝えてきています。しかし、死亡したとする“証拠”は薄弱で、出ってあげられたものが大半のようです。おりしも今週の『週刊朝日』は、むしろ横田さんが今でも生存しているとする重要な証拠があると伝えています。北朝鮮と国交のあるイギリスなどが、北朝鮮内で情報活動を行っていて、彼女の写真を撮っているし、彼女の動静も正確につかんでいるというのです。それがアメリカ経由で日本政府にも伝えられています。

 そんなこともあって、日本政府は拉致された人たちは全員生存しているという前提で対応しているとのこと。さて、彼女たちを日本に取り戻すために何をどうすればいいか、良く分かりませんが、毅然として姿勢で、国家による人権侵害の犯罪を絶対に許さないという意志を強く持ち続け、主張し続けることが大切であることは言うまでもありません。

 北朝鮮がミサイルを飛ばしたことで日本が強硬な反応をしています。もちろんそれは必要ですが、それ以上に、多くの日本人が拉致されていった事実に対して、もっと重大な決意で臨むことができないでしょうか。

 いろんな報道の中には、ミサイル問題のためにかえって拉致問題の解決が遅くなるのではないかというものもありました。そうだとしたら残念なことです。一日も早い全面的な解決=日本の家族の元への帰国が実現することを望んでいます。

投稿者 tsukada : 2006年07月06日 23:28