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2006年06月04日

お当番日

 今夜は県の小児救急電話相談の当番にあたっていました。子どもの急病などで心配なことを電話で相談を受けるという事業です(土曜、日曜などの夜7〜10時)。新潟県では看護師さんが電話を受け、相談にあたります。その中で対応できないことがあれば、小児科医へ問い合わせるというシステムにしているので、親御さんからの電話を私が直接受けるというものではありません。それでも休日の夜、じっと電話番をしていました(テレビは見ていましたが)。

 以前に一度行ったことがあります。その時は数件の電話が看護師さんからありました。さて今日は・・ゼロでした。終了後に連絡をいただき、今日の電話相談について報告がありましたが、途中には私の出番はなし。何もないということはいいことに違いありませんが、でもせっかく数時間待機していたのに、ちょっと寂しい気持ちもしますね。(開始から数か月の事業報告を見たのですが、この間で医師への問い合わせは7件だったとのこと。その半数以上は私でした!)

 新潟県の電話相談は利用数が少ないようです。今日も3件だけとか。昨年12月より始めている事業ですが、利用は1日に5件くらいだということです。全県で1か所なのに、そんなくらいしか利用されないとなると、新潟県では必要性があまりない、などと思ってしまいそうです。

 当院は独自に電話相談行っていますが(今年2月スタート)、当初予想していたよりも多くの利用があります。ここ2ヶ月間は月に150件ほどの電話が寄せられています。1日あたり平均5件ほど。この数字だけからでは、たった1軒の小児科医医院の事業と、新潟県全体の事業とが同じ程度の利用ということになります。

 当院の電話相談は診療時間以外の全てをカバーしています。平日は夕方から翌朝まで。土曜は午後から始まり、日曜や祝日は24時間の対応です。県で行っているものよりも、はるかに親御さんの利便性は高いものと思っています。つまりそれだけ頼りになる事業だということです。

 県の事業が始まって半年ほどたちますが、いずれ事業内容の評価が行われることでしょう。その時に、利用数が少ないことを、簡単に「必要性が少ない」などと結論づけないで下さい。必要性は十分にあるのに、利用されにくいやり方をしているのかもしれません。その時にはぜひ当院の電話相談の内容を検討してもらいたいと思います。

投稿者 tsukada : 2006年06月04日 22:27