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2006年01月02日

停電でも走行できる新幹線を!

 昨日、上越新幹線で停電事故があり、3時間あまり運転ができなかったということです。新年早々、大変な目にあった方も多いことでしょう。一年のイヤなことを、まとめて先にすませてしまったとポジティブに(!?)考えていただいて、気持ちを持ち直していただければと思います。

 先月も新潟では大停電があり、この時も新幹線が止まりました。電気で動いているのですから、ある程度は仕方ないのでしょうが、でもこうたびたび起きると、何とかならないものかと思います。

 今回の停電事故でもそうですが、運転中の列車が駅と駅の途中で止まってしまいます。上越新幹線は新潟県と群馬県の境はトンネルだらけ。その中で立ち往生してしまったら大変です。テレビで流れていた乗客の話では、トンネルに走行中に停電になり、その後は惰性運転でトンネルの外に出て、そこで停車したようです。送電されていないただの箱となった車内は、電灯が消え、暖房も止まっていたそうです。駅までは距離があり、反対の車線を空の新幹線を横付けし、そちらに乗客を乗せ、ようやく最寄り駅までに着いたとのこと。お疲れさまでした。

 もしトンネル内で火災になったら、大惨事になります。列車が燃えれば、パンタグラフが故障したり送電線が切れたりして、電気が止まります。列車は動けなくなります。そうなると逃げ場がありません。送電がストップしても、自力走行でトンネルの外まで出てこられれば、乗客を車外に逃がすことができ、被害を最小にすることができるはずです。

 電車にとっては電気は命のようなもの。それがなければ、動くことはもとより、明かりも冷暖房も使えなくなります。JRなど列車会社にとって、停電をど考えているのでしょう。通常は起こらないことと、たかをくくっているのではないでしょうか。これほどたびたび起きている事実があるのですから、「想定内の事故」と考えて対処すべきことです。

 停電しても乗客の安全を確保することは、絶対に必要です。そこで提案! 新幹線などの列車に自家発電装置を取り付けましょう。まずは車内の照明を確保すること。今どんな設備があるのか分かりませんが、停電時にバッテリーに蓄えた電気で多少の照明はつくのかもしれません。でも、それでは時間的な限りがあります。発電機と燃料があれば、長時間電灯をつけておくことができます。換気や冷暖房もある程度は使えるようになるでしょう。

 そして何よりも、自分で発電し、近くの駅まで数十キロくらいは走行できるようになっていると完璧。駅につけば、あとは何とかなるでしょう。乗客の不安も解消されますし、救助に行く必要がありません。停電が終わって復旧したとは、スムーズに車両運行することもできます。

 一昔前はディーゼル列車が主役でした。当時の気動車はとても大きかったですが、さほどスピードを出す必要はないので、小さなエンジンでも十分でしょう。うまくすれば普通の車両の下に入れておけるかもしれません。あるいは、車両1両の何分の一かを使えば足りるでしょう。その分、客席が少なくなりますが、でもより安全になることを考えれば、それくらいは大した犠牲ではありません。

 新幹線にも停電事故は必ず起きます。それを前提に対策をとりましょう。停電しても自分で発電し、自力走行もできる車両にすることで、安全性は格段に向上します。それを不可能にするような技術的な要因は、まずないでしょう。費用も莫大にかかるとも思えません。十分に実現可能なプランです。今すぐに実行に移してほしいです。

 この提案はまじめです。しかるべきところで、ちゃんと取り上げてはもらえないでしょうか。(JRや国土交通省に知り合いのいる方、ぜひ伝えて下さい!)

投稿者 tsukada : 2006年01月02日 20:57

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