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2005年11月20日

高橋尚子選手おめでとう!

 Qちゃんこと高橋尚子選手がやってくれました! 東京国際マラソンで優勝です。今日の午後はTVに釘付け、そして最後は涙でゴール・シーンを迎えました。

 2年前の同じ大会で、後半に失速。優勝を逃すとともに、アテネ・オリンピックへの出場チャンスも失いました。丸2年ほどのブランク。もう走れないかもしれないという時期もあったそうですが、それを同じ大会で、見事にカムバックを果たしました。彼女の強靱な精神力に、心から感激しました。

 以前の高橋選手は、小出監督のもとで大きく育っていました。世界一のマラソン選手になったわけですから、その指導も世界一のものだったに違いありません。でも、それが同時に限界でもありました。自分の頭で考え、自分の意志で行動することだけが、その殻を割ることでした。

 きっとつらい2年間だったでしょう。でも、小出監督との決別から、彼女は一段も二段もステップアップしていきました。今日の彼女はほんとうに輝いていました。それは自身の中からあふれ出る光でした。

 高橋選手は33歳とのこと。日本のアスリートとしては「高年齢」になってしまいました。しかし、世界では結婚し、子どもができてから活躍している女性選手たちがいっぱいいます。肉体的な実力はもしかしたら若い選手に劣るかもしれませんが、精神力や安定感、あるいはレース展開を考える力、自分を制する力は、さらに成熟しているに違いありません。

 ゴールのあとのインタビューでも高橋選手は中高年の人も元気を出して!とエールを送っていました。希望をもち、目標を持つことがとても大切なのだと。今日の彼女の走りを見て、それを実感した人たちも多いことでしょう。

 高橋尚子選手が、次の北京オリンピックにぜひ出場し、もう一度私たちに感動を与えてくれることを願っています。

PS 33歳というと、私にとっては医院を開業した歳です。それまでの勤務医、公務員という安定した地位を捨て、開業医、自由業という、自分ですべての責任を負っていこうと選択しました。マラソン接種と同じではありませんが、ちょっと自分のことも思い起こしました。

投稿者 tsukada : 2005年11月20日 19:45

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