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2005年11月01日

新入職員

 今日から11月。先日から暖房も使うようになっていますが、カレンダーも残り少なくなると、もうすぐ冬になるんだなっと実感します。

 小児科は季節によって忙しさがずいぶんと変わります。こからの冬場は、風邪、胃腸炎などが多くなりますし、1〜2月にはインフルエンザの流行も必ず発生します。いわば“繁忙期”。夏場に比べると、患者さんの数も2倍くらい違ってきます。

 季節だけではありません。週の中で休みの前後は患者さんが多くなり、真ん中は少ないです。この「週内格差」もやはり2倍くらいにもなります。一年を通して考えると、冬場の休みの前後と、夏場の週の半ばでは4倍程度の違いがあるということになります。

 開業してから15年たちましたが、小児科医院を運営していく中でこの格差は実に悩ましい問題です。職員の体制をどうすればいいか、なかなか解決しないのです。患者さんが少ない時期に合わせた体制では、多くなった時に対応できません。多忙の時期に合わせれば、夏場などに“遊んで”しまいます。そのどちらかの極端に合わせることはありませんが、しかしどちらにスタンスをおくか、試行錯誤しながら運営をしています。

 経営的な問題はあるのですが、やはり冬場に重点を置いての職員配置が必要ですし、実際にはこれまでもそうしてきました。というのは、感染症の流行などで極端に患者さんが多くなっても、そういった時にこそ小児医療がしっかりと機能していなければならないと考えるからです。具合が悪いから受診してくるのに、職員が少ないから診られない、数日たつと患者さんが少なくなるからそれまで待っていてくれ、などということをお願いするわけにはいきません。

 毎年冬場の“繁忙期”を前にして、医院の体制を見直しているのですが、次のシーズンもそうとうの混雑が予想されるので、あらかじめ体制を強化しておくことにしました。本日より4名の職員を採用し、看護部門や病児保育室に配置しました(今月中にはもう1名追加採用予定)。これだけの数の新規採用は、当院では初めての経験です。でも「備えあれば憂いなし」。これでこの冬も安定した医療を提供できることでしょう。

投稿者 tsukada : 2005年11月01日 23:00

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