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2005年07月15日

夏のスキンケア

薄着のことでお問い合わせをいただいています。
暑いこの季節に肌着を着せたほうがいいのか?っといった内容です。
汗をかく季節ですから、そのための衣服は必要でしょう。
冬と違って保温のためではありませんので、厚手のものやぴったりとしているものはNG。
さらさらしていて、吸湿性がよく、通気性も必要です。
ゆったりとした薄手の肌着でいいと思います。

でも、必ず下着を着なさいということでもありません。
Tシャツを着ることも多いですが、Tシャツはもともと下着です。
Tシャツ1枚でも十分なときもあるでしょう。
上に着る洋服でも、汗をすったりしてくれるようなら、それだけでいいかもしれません。
その場の環境によっても違ってきますので、このあたりはケースバイケース。

ノースリーブが良いかどうかも、いちがいには言えません。
汗を吸い取るという意味では、半袖の肌着が良いことになりますが・・
脇の下の汗のケアができていれば、より肌を露出したほうが快適でしょう。
さらに、涼しい環境にいて、あまり汗をかかないようにしてもらっていれば、脇の下の汗を吸わせる衣服は必要ないことになります。
逆の場合には、半袖の肌着のほうが良いということにもなりますが、汗をべっとりとかいていて、肌着がぐちょぐちょしているようでは、かえってあせもやとびひをおこしかねません。
要は、どのようにして皮膚の清潔さを確保しておくか、ということだと思います。

日本の夏は高温多湿です。
亜熱帯の気候で、とても過ごしにくいものです。
あせもやとびひといった皮膚のトラブルを起こさないためにも、皮膚のケアにはたえず注意が必要。
ベトベトした肌はトラブルのもと。
皮膚をいつもサラサラした状態に保ってほしいです。
そのためには除湿のためにエアコンを使用することも必要になります。
日中も汗まみれになっているようなら、シャワーや入浴もさせてあげてください。
家庭ではもちろんですが、保育園などでも、ぜひ心がけていただきたいです。

余談ですが、アトピー性皮膚炎のお子さんに、学校でも温水シャワーを浴びてもらうとどうなるかと調査がありました。
その結果は、全員に皮膚所見の改善を認めたということです。
汗をかき、ベトベトしていると、それがアトピー性皮膚炎の症状を悪化させるわけですから、当然の結果です。
アトピー性皮膚炎でなくても、子どもたちの皮膚はみな弱いですから、汗やよごれは大敵。
子どもにとってのスキンケアは、清潔です。

もう一つ余談を。
皮膚を清潔にするためには、石けんは必要です。
湿疹ができたり、とびひになったりして、皮膚の状態が悪くなると、石けんを使わなくなる方がおられますが、それは間違い。
健康ではない皮膚であればよけいに汚れをとり、清潔にするために、より石けんが必要になります。
このあたりも、整理して考えてみてほしいところです。

話は長くなりましたが(いつものことですが)、これからしばらくはすごしにくい季節が続きます。
健康管理に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 2005年07月15日 17:05

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