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2005年04月24日

わずか1週間

先週の日曜は、桜が満開。
そしてお花見に繰り出してくる方も、とても多く、高田公園は混雑の極致でした。
でも1週間たって、公園はもとの静けさを取り戻しました。
桜は花をすっかり落として葉桜に。
観桜会のぼんぼりはまだ残っているものの、電気も入らず、にぎやかだったお店は1軒も残っていません。
観光客の姿はすでになく、近くの人が時折散歩をしているだけ。

今年の観桜会に訪れたお客さんは88万人だったとのこと。
それが多いかどうかは分かりませんが(本当の数字なのかどうかも分かりませんが)、わずか1週間ちょっとの間だけに集中してやってくるところに、無理があるように思います。
会場の混雑は、とてもゆっくりとお花見ができる雰囲気ではありませんでした。
周辺の交通の混乱は例年のことですが、いっこうに解決できません。
駐車場に入れず、不愉快な思いを抱いて帰られた方も少なくないことでしょう。

もしも、これだけのお客さんがもっと長い期間で来てくださっていれば、混雑も解消され、気持ちよくお花見ができたのではないかと思います。
ソメイヨシノだけが桜ではないのですから、いろんな種類の桜を植えてはどうでしょう。
梅の花といっしょくらいに咲き始め、ソメイヨシノが散っても、まだほかの桜が花をつけている・・
1か月も2か月も桜の花が楽しめるとなると、もっと違った形の観桜会をしてあげられるのに。

わずか10日ほどのお花見。
それが日本人の感性にしみいるから、ソメイヨシノだけが寵愛されてきたのでしょう。
でも、もう時代は変わりました。
いや、変わらなくてはいけないと思います。
みなが一つの方向だけを向いているのは、もうやめましょう。
いろんな人がいて、それぞれが違っていて、それでいいんです。
それをお互いが認めあうなかで、社会のありようが変わっていきます。

もしもいろんな種類の桜が植えられていたら、今日もまだお花見を楽しむことができたことでしょう。
そして、新緑とともに、きれいな桜の花を見にこられる方もまだまだ多かったに違いありません。

たった1週間でだれも足を向けることがなくなった公園を、そんなことを考えながら散歩をしていました。

投稿者 tsukada : 2005年04月24日 22:28